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【イベントレポート】生成AIで今日からできる効率化テクニック

生成AIで今日からできる効率化テクニック

今回は3月1日に開催された「生成AIで今日からできる効率化テクニック」のイベントレポートをお届けします!

AIって?ChatGPTってどう使うの?

講師の本橋さんは現在神山町に在住で、プログラマーとしてのお仕事や地域の方との活動をされています。
さっそくChatGPTを使って本橋さんの自己紹介文を作成させるデモを見せてくれました。
ChatGPTに以下のような指示と情報(プロンプト)を投げてみます。
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こんな仕事をしている本橋大輔さんについて詳しく教えてください。
・キン担ラボ/株式会社モノサス(エンジニア)
・神山メイカースペース/一般社団法人立体(エンジニア)
・CoderDojo神山(Champion)
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すると、みるみる内に画面上で文章が作成されていきます。その間、約5秒!
わずかな時間で立派な自己紹介文が作成されていきました。
しかし、生成された文章の中には、事実と異なる内容も混在していました。
AIが持ち合わせない情報を引き出そうとすると、事実に基づかない情報を生成する現象で「ハルシネーション」というそうです。
そこで、上記のプロンプトに「彼はテクノロジーを楽しく使う世界を目標としているそうです」という一文を追加すると、出力された回答の精度がぐんと上がりました!
冒頭からChatGPTを実際に使ったデモで、参加者は引き込まれていきました!

セミナー会場の様子

続いて、本橋さんが生成AIを自身のプロジェクトでどのように使っているのか、デモを交えて2つ事例を紹介していただきました。

  • デモ1:講演録音の書き起こし要約
    ChatGPTを使えば1時間の文字起こしを数分で出来てしまい、レポート作成もあっという間に完成するそうです!さらにはレポートを出して終わりではなく、有料サービスのGPTsを使えば、AIに講演の内容を理解させて、そのAIに質問して回答を得るような使い方も可能となります。
  • デモ2:ブログの挿絵
    本橋さんのブログで使われている、かわいいカワウソのイラスト。これも生成AIで描いた絵なんだそうです!DALL-E(ダリ)という生成AIを使って、「一筆書き(風)のカワウソと電球」というお題で描いています。AIがいい感じにカワウソと電球を組み合わせた画像を出してくれ、さらには何枚でもイラストを生成してくれます。イラストを描くスキルを身につけるために何年も練習を重ねる必要はありません。「野球でバッターをしているカワウソ」と指示を出すと、あっという間に目の前で生成してくれました。

このように人の手であれば膨大な時間がかかる作業やスキルの習得も、AIを使うことで大きく作業時間を短縮することが可能です。有料サービスを使っても、人件費をかけるよりもコストカットができる可能性があります。

AIに自分の知識を与える方法

AIが便利で生産性を上げてくれるということはデモを通じて良く分かりました。
しかし、以下のような疑問が残ります。

ChatGPTなどのAIを利用する際に必要なプロンプトとは何なのか?
上手く欲しい回答を引き出すにはどうすれば良いのか?

プロンプトとは?

プロンプトに頭を悩まされたChatGPT利用者はきっと多いことでしょう。何となく使っているプロンプトについて考えてみます。
日常に行われる人間同士の会話と、AIに使うプロンプトとの違いは何でしょうか。
AIがテキストを解析する場合、データとアルゴリズムに基づいた分析を基づいた分析に過ぎません。そこには人間同士の会話の時にある、会話の背景や文脈、個々の持つパーソナリティを汲み取ったりということはありません。
プロンプトとは、「ルールの下で情報を表記した文章」であり、AIに情報を与えることだと本橋さんは示してくれました。今まではコンピューターに情報を与えたり話しかける場合にプログラミング言語が必要だったものが、技術の進歩により「日常の表現」へより近づいています。コンピューターに対する新しいプログラミング言語のスタイルがプロンプトとなったというわけです。プロンプトとは、「こういう情報を元になにかしてほしい」というAIに情報を渡すことです。人間相手の日常会話とは違い、あくまでソフトウェアに話しかけているということを理解し、必要な情報表記していくことがプロンプト上手への第一歩ですね。

AIに欲しい回答を出してもらうために

ChatGPTに賢く回答してもらうための方法を紹介してくださいました。

  • 事前プロンプトを与える
    GPTs(有料サービス)を利用して、事前に情報を与えて保存しておくことができる。事前プロンプトを踏まえた上で、追加プロンプトを出す。保存しておくと色んな用途に使えるAIをたくさん用意しておけるので便利。
  • 検索する(GPT+検索)
    ChatGPTに検索を加えるという方法。BingやGoogleなどで検索した情報を使って回答を生成をしたり、有料サービスを使えば参照してほしい事前情報をアップロードし、その情報の中から回答を得ることも可能。特にWindowsユーザーではCopilotという機能で、有料版でしか使えないGPT4を使うことができるのでおススメ。

ChatGPTを使ったワークショップ

いよいよ後半ではChatGPTを実際に使ってみるワークショップに突入です!
本橋さんの出してくださった下記の活用例を元に、参加者で実際にChatGPTを使ってみました。

  • 見出しの検討 ブログやメールのタイトルを考える
  • メールの下書き 用途、感情、意図、形式度合を設定して下書きを作る
  • データ分析 ダミーデータcsvを投げて集計する
  • 思考の咀嚼 壁打ちの相手をお願いする

ChatGPT出てきた答えをそのまま使うのではなく、下書きをさせるような使い方が良いそうです。ChatGPTからブログタイトルの案をたくさん出してもらい、その中から良いものを選んだり、組み合わせてみたり、ChatGPTにメールの下書きを出してもらい、そこから編集していくなど、すぐに使えそうな方法が紹介されました。

ワークショップの様子

参加者も実際にChatGPTを触ったり、近くの方とどのような使い方ができるかアイディアの共有をされていました。パソコンの画面を見せ合ったり、参加者同士の話も盛り上がりを見せていました。参加者からは、AIが進化した後の未来予想や、営業でAIを活かす方法、卒業式での祝辞を書いてもらうなど様々なChatGPT活用のアイディアが出てきました。

テクノロジーの普及と進化

ワークショップで盛り上がった後は、テクノロジーが普及し、進化する過程でどのような変化があったのか歴史を振り返りました。現代の我々の生活は様々なテクノロジーの上に成り立っています。
本橋さんはダグラス・アダムスの著書の中で「35歳を過ぎて発明されたものは、自然の秩序に反しています。」という一節から、ある程度年齢に達すると新しく出てきたものに対して抵抗を感じてしまうものだという事を話てくださいました。
新しい技術を怖がることを「テクノフォビア」と言うそうです。
1880年代のラッダイト運動(産業革命による機械化により人間の仕事が奪われるとして起こった運動)や、1900年代の電気の普及による健康被害の風評、日本においては江戸末期の「写真は魂を抜かれる」という迷信など、過去の歴史にはテクノフォビアの例に枚挙にいとまがありません。
現代に置いても同様に新しいテクノロジーが登場するたびに漠然とした不安が湧き上がるものです。
今では「AIが人間の仕事を奪う」という話題に尽きません。現代でもAIの進化に対する期待と不安が入り混じっていると言えるでしょう。

AI技術の発展により現代では機械と話ができるようになりました。コンピューターとの会話というのは、単に話しかけて回答を得るだけではなく、話しかけることでコンピューターの能力を使って結果を返してくれるという点が驚くべきこです。これまではプログラマーがソフトウェアやアプリを作り、そのソフトウェアを経由して人々はコンピューターの能力を使っていましたが、AIの登場によりAIがコンピューターと人間の間に入るようになりました。
最後に、これからのAIの利用は、車や飛行機の自動運転や、動物との会話など、多方面へ広がりを見せる可能性を本橋さんは話してくれました。今後のAIの進歩にはますます目が離せないですね!

参加者の声

参加者アンケートからも

「デモストレーションでイメージがついた」

「色々なツールやサイトなどが知れた」

「初めて触れるAIの分野でも例を挙げてわかりやすく説明してくれた。」

など、多くのご感想をいただきました。

仕事の生産性を高めるため、生成AIを活かしていきたいですね。お忙しい中セミナーにご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました!
そして、講師の本橋さん、生成AIの基本からすぐに実践できる活用法までお話をありがとうございました!

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