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【イベントレポート】キャリアデザイン特別セミナー

キャリアデザイン特別セミナーイベントリポート

2024年1月12日(金)とくしまテレワーク講座の特別セミナー「キャリアデザイン特別セミナー」が、次世代管理職向けのプログラムの一環として開催されました。
今回は特別セミナーの様子をダイジェストでお伝えしていきます!

加渡いづみ氏 特別講演「ダイバーシティって?わたしに関係あるの?」

ビジネスパーソンのキャリアアップにおいて、昇進や管理職を目指すことが正しいわけではないけれど、多様性が重んじられるこれからは女性や若者がリーダーとなって活躍できる場面や、活性化する組織も多いでしょう。
そこで、第一部は「ダイバーシティって?私に関係あるの?」という疑問について、四国短期大学部教授 加渡いづみ先生にご講演をいただきました。
加渡先生の専門分野はライフプランニングで、大学での教育・研究のほか、SDGsやエシカル消費、ワークライフバランスなどをテーマとする講演や普及拡大に向けた取組みなど、幅広い分野で活動を展開していらっしゃいます。

加渡いづみ先生
「テレビや新聞で良く耳にするようになった”ダイバーシティ”という言葉、よく分からずにモヤモヤしていませんか?」との加渡先生の問いかけに「確かに!」と頷きました。
私のように言葉としては知っていても、未だ腹落ちしていない方も多いのではないでしょうか?
ダイバーシティとは、正確にはダイバーシティインクルージョン(以下D&I)といいます。日本でD&Iが普及し始めたのは、2013年の東京オリンピック開催が決まった頃からだそうです。
多様性を受け入れ企業の活力とする考え方として、ビジネスの分野で先行して拡がりました。

加渡先生によると、D&Iを考えていく上で重要な視点は2つあるそうです。

  1. 組織にとってのD&I
  2. 個人にとってのD&I

組織にとってのD&Iは「漢方薬」。取り入れてすぐに効果がみられるような即効薬ではないけれど、続けることによって着実に体質改善を目指せる、と理解することがスタート。また、会社・組織の判断基準(価値基準)を柔軟にすることが大事で、そのポイントを図示して教えてくれました。

こういった加渡先生の分かりやすい説明で、今まで捉えどころのなかったD&Iがすんなりと理解できていきます。

そして、組織においては以下のような点に気をつけるべきだとのご指摘がありました。

  • 配慮が排除になっていないか?
  • ○○なのに頑張っているよね(例えば、「女性なのに技術職で頑張っているよね」)

これ、意外とやってしまったり言ってしまっていてドキっとした人も多いのではないでしょうか?
発言に悪気はなかったり、配慮の上での行いであっても、本人の意思を置き去りにしている場合、逆効果になってしまうので要注意です。
また「○○なのに」というのは一体何を基準にしているのか、多様性を包摂する中で改めて問い直さなくてはなりません。
組織のD&Iでは「組織の都合の良いところだけダイバーシティにしない。」ことが大切なんですね。

そして個人にとってのD&I。こちらでは加渡先生の実体験も交え、
「どうか頑張りすぎないで!本来のわたしでいることが大事ですよ。」
とお話してくださいました。
「良い人でいなくては、良い社員でいなくては、良い父・母でいなくては…そうやって”ペルソナ(仮面)”をいくつも被っていませんか?」
と加渡先生の問いかけに、胸を打たれる人が続出でした。

最後には「チャンスが来たら逃さず臆さずつかみ取ること!」と、次世代に向けての加渡先生がエールを送ってくだっているような講演内容でした。
 

現役管理職によるトークセッション

第二部は、加渡いづみ先生・現役管理職の河田さん(株式会社テレコメディア)・チルドリン徳島理事 角さんの3人によるトークセッションがおこなわれました。

会場の様子(トークセッション)
管理職に必要なマインドや、社内コミュニケーションの取り方、マネジメントのコツや工夫などを3人からお話いただきました。
子育てをしながら現役で管理職を務めていらっしゃる第一線の方からのお話は、実感がこもっており、参加者が共感できる内容が多くとても参考になりました。
女性や次世代に期待はされているが、昇進を望まない人も増える傾向にあると言われます。
トークセッション内で開催されたアンケートでも、社内でロールモデルとなる管理職が「いない」という回答も多く、管理職への希望を持つ未来像が描きにくい状況にある方も多いようです。

オンラインアンケートの様子
そういった場合、「会社の壁を超えて積極的に社外との交流を持ち、理想ロールモデルとなる方を探して行くのがおススメ!」と加渡先生からのアドバイスがありました。
社内ネットワークだけに頼らず、社外の方との関係の中で、今まで見えなかった新たな未来の可能性が見えてくるかもしれませんね!

社外の方と交流しましょ♪ネットワーキングタイム!

そして第三部は、参加者全員でZoomと仮想オフィスoViceを使ったネットワーキングタイムです。
Zoomを使った交流会では、「社外に交流を広げロールモデルを探していくということが気づきとなった」というご意見や、「自分自身がロールモデルになっていけるよう頑張っている」という参加者のリアルなお声が聞けました。
そしていよいよ、仮想オフィスoViceへと移動します!
仮想オフィスの利用が初めてで入室に戸惑われる方もいらっしゃいましたが、トラブルもなく皆さんバーチャルオフィスに入ることができたようでした。
はじめは仮想オフィス内をウロウロと歩き回っている方が多く見受けられましたが、近くに集まった方とセミナーの感想を伝えあったりと次第に輪ができていき会話が盛り上がっていました。
今回のセミナーはハイブリッド開催ではありましたが、仮想オフィスを利用することで、来場参加とオンライン参加の隔てなく交流の時間を持つことができました。

参加者アンケートの声

参加者アンケートでは、
「管理職として注意すべき点についてのお話がとても参考になりました。」
「他業種の方々との交流会で意見交換できたことがよかったです。」
「講演が自分の気づきにもなり今後の参考になりました」    
などたくさんのご意見をいただきました。
今回のセミナーが参加者の皆さまへ気づきやマインドを変える機会となれたことを幸いに思います。

キャリアを考える上でおさえておきたいD&Iの視点と、
リーダーの覚悟や行動の大切さを伝えてくださった加渡いづみ先生、
管理職の現状とこれまで壁をクリアしてきた方法などをご自身のご経験からお伝えいただいた河田さん、角さん、
そして、お忙しい中セミナーにご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました!


働き方の選択肢が広がり、より多くの方々が働きやすい社会へと変革が起きている反面、今までにはなかった新たな課題や個々の悩みが出現しています。
これからも働き方の多様化が進む中で、会社を超えた横のつながりが、これまで以上に大切になってきます。
テレワークセンター徳島では、今後も会社を超えた交流の輪が広がる機会を作り、企業や一人一人にとって最善の働き方が選択できるよう、交流の場の創出や情報提供などのお手伝いをしてまいります。
次回は2月下旬に新たなセミナーも企画中です。

今回の講演内容やトークッションの詳細は後日公開します!こちらもお楽しみに!

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