【アーカイブ】「テレワークで働くということ」堤香苗氏(株式会社キャリア・マム)
キャリア・マムについて
皆さん、こんにちは。
私が徳島に来させていただいたのは、たぶん生まれてから3回目くらいです。
この中でキャリアマムの会社のこと知っていたという方はいらっしゃいますか。(会場の挙手に対して)ありがとうございます。実はキャリアマムは、テレワークという言葉ができるかなり昔から、このかたちでやってきている会社です。企業理念は「うちのおかあちゃんは世界一!母親の元気と笑顔を応援します」です。株式としては17年目に入るのですが、その前に3年半、有限会社でやってきましたので、約20年ちかく会社の経営者という立場でやっていることになります。20年間余り、ずっと変わらず、自宅で介護や育児をしていても働けるようにということでやってきました。会社に通わなくても仕事ができるようにするためには、家で仕事をするしかないわけです。家で仕事をするというと、例えば農家さんがありますよね。漁師さんなどは海で仕事をするわけですので、農家のような仕事以外に「家で仕事をするやり方があるのですか、それは内職とどう違うのですか」といまだによく聞かれます。今はパソコンやインターネットがありますので、会社でパソコンやインターネットを使って行う仕事は全部、家でもできると思っています。もっというと(キャリアマムは)その形で20年前からやってきた会社です。当社の今の売上高は3億5000万円くらいです。社員とパートは全体で30名弱です。多摩ニュータウンという、東京の新宿や大手町という都心からすると大体電車で1時間弱くらいの場所にございます。多摩市自体は人口15万人以下の中規模の都市です。ここでずっと、ここに住んでいるから、ここで会社をつくり、ここで仕事をしてきました。ワークライフバランス、ワークシェア、テレワークといった言葉ができる前からこの形でやってきました。最近、女性活躍、家族も仕事も大事にする働き方ということが言われていますが、当社は最初からこの形で仕事をやってきました。そのままこの形でもっともっと皆さんもできるということを知っていただくために様々なところでお話をしています。実は明日は秋田でもテレワークの講座でお話をさせていただく予定です。
こういうことを話してというご希望があればお応えしたいと思います。(会場から)育児や介護の時の本当の働き方はどうなのでしょうという質問がありました。
それも後ほど話の中に加えさせていただきます。
スライドに戻りますと、「キャリアマムの会社自体は一体どのように儲けているのですか、キャリアマムという会社の考え方はわかるけれども、どうやったらビジネスとしてずっと成り立っているのですか」と聞かれます。簡単にいうと入ってくるお金よりも出ていくお金を抑えれば、事業としては黒字で継続はしていきます。では、入っていくお金はどうやって入れているのかというと、(スライドを見ながら)ここに書いている5つの丸で示 しています。1つ目は、主婦マーケティングです。家庭を持たれている女性を中心とした10万人の会員の、消費者としての視点を企業に売っています。
2つ目はアウトソーシングです。スライド右下の丸に書かれているアウトソーシング(の規模)が今は一番大きいです。(アウトソーシングは)ここのテレワークセンターでもやっていらっしゃると思います。企業から言われた様々な仕事、例えばデータを入力する、アウトバウンド・インバウンドのコールをかけていくなど、企業の中で正社員がやるとコスト的に合わない切り出せる作業型の仕事があります。それは正社員が行わなくてもテレワークで十分できます。また、今いる正社員にやらせてしまうと、現業の業務が止まってしまうような新規事業や、専門性が必要とされる仕事があります。これもテレワークとして、例えば外注して外部のスタッフにやってもらうことができます。この2通りの仕事が実際に社員の方が社内で行わなくてもよい作業ということでアウトソーシングできます。外部のリソースを使ってできる仕事です。
最近、女性活躍シンポもできましたよね。女性活躍という部分で、地域の中でも働き方を変えてもらったり、働く方のマインドをもうちょっと勇気づけて、「働けない」と思っている方々に働くチャンスをつくったりするために、今日は四国、明日は秋田で(講演を行っています)。この1年は、会社をつくって以来、講演本数が一番多くありました。昨年は150本近く講演の仕事がありましたので、2日に1回講演をしていたことになります。
テレワークについて
実際のテレワークについてお話しします。午前中も企業の方に向けたお話をされていました。今日お越しの方でも、すでにテレワークをやっていますという方は手を挙げてくれますか。(会場の反応を見て)まだこれからという方もいらっしゃいますね。「どんなもんだろうか」と思われている方もいらっしゃいますね。よくテレワークで勘違いされるのは、テレという言葉がついているので、電話をする仕事だと思われていることが多くあります。重ねて申し上げますが、最近のコールセンターは「もしもし」といって電話を持って行ってはいません。通販の会社などにいくと、ヘッドセットを使って仕事をされていますよね。ヘッドセットをつけてオペレーション画面を見ているということは、IPフォンなどのインターネットの電話を使っています。(かつては黒電話などという言い方をしていましたけれども)自宅で自宅の電話を使って仕事をするのではなくて、インターネット上で様々な受発注などの注文が入ってきて、自宅のパソコンで電話の作業もできるように変わってきました。これはNTTさんを始めとして様々なメーカーさんが(インターネットの電話などを)つくっていますので、徳島でもそうだと思いますが、電話を使う作業があった時に、「家の電話を使うのはちょっと」などと悩まなくても大丈夫です。そういうことは全部パソコンででき、ます。自分で勝手に電話をかけてくれるようなアウトバウンド型のソフトみたいなものがもうできていますので、ご自宅の電話が24時間話し中ということはありません。システム、仕組みというものが、10年20年前とはずいぶん変わってきたというのは付け加えさせていただきます。話を戻します。テレワークというのは「情報通信技術(ICT)を活用した、場所や時間にとらわれない、柔軟な働き方」のことをいいます。
実際、テレワークは様々な形があります。先ほどちょっと申し上げました、汎用型と専門性があります。クラウドソーシングといって、システム上で「こんなお仕事ありますよ、あんなお仕事ありますよ」という、ランサーズやクラウドワークスさんのような大きな会社が日本の中でも出てきました。どちらの企業も同じように表記をしていますが、誰でもできるという仕事は汎用型と言います。スキルのある人しかできないことは(スライド右側の)専門性と言います。当然ですけれども、やはり誰でもできる仕事は単価が低いです。ただ量はたくさんあります。右側の特定のスキルがある人しかできないという専門型のものは、やはりそれだけ求められるレベルも高いので値段が高くなります。
余談で申し上げますと、誰でもできるという汎用性に関しては、特に経験がない方でも、始めたもの勝ちです。時給になおすと単価は安いかもしれませんが、「単価が安いからやめます」という方もいらっしゃいますが、それは自分が全く成長しなかった場合です。最初どんな業務でも慣れない間は時間がかかりますよね。例えばこの時間で1個文章を書いて200円なんて、時給に直したら250円分、400円分にしかならないと思って、「それなら外でアルバイトした方がいいわ」という文句を言う方もいらっしゃいます。けれども皆さん、トリックに惑わされないでください。日本では「ものすごくできています、これだけ稼いでいます」という方は絶対外には言いません。あまり儲からないという声ばかり聞こえてきますが、それはうまくいって儲かっている人が人に話さないからなのです。ですから皆さんの周りで「テレワーク始めたけれども儲からない」という方がいらっしゃったら、その人はパソコンの使い方が随分下手なのだな、と思って心の中で「ふふふ」と笑っておいてください。テレワークで仕事をしようが、会社に行って仕事をしようが、仕事ができるかできないかというのはその方の成長度合いに比例しています。テレワークでこの中で一番稼いだなと皆さんにわかっていただけると思う事例があります。当社にいたシングルマザーの社員です。今は(状況が)落ち着いてきましたから、社員から(社員からすると一段軽いレベルの)業務委託スタッフに変わっていますが、彼女がCADプロジェクトのマネージャーをやった時のことです。彼女には子どもが2人いました。先ほどの質問にリンクするかもしれませんが、彼女は少し手がかかるような、介護が必要な、障害のある子どもさんをみていました。東京では学童保育が3年生でほぼ終わり、4年生から先は地域でそういった子どもを見守るという仕組みが当時できていなかったので、彼女は(子どもを世話をするために)外勤正社員をやめて、私たちの会社の社員になりました。そして彼女は、デザイン系のCADの仕事のチームリーダーとして、1年半(チームを)まとめあげ、家を建てました。それだけ稼げるのです、在宅でも。もちろん、介護も色んな状態があります。例えば認知(症)や徘徊が始まってしまい、夜寝られないというスタッフに関しては、残念ながらテレワークにしたところで、「家族が寝た後でテレワークをしようと思っていたのだけど、おばあちゃんが夜中に何度も何度も起きて、自分が集中してものを考えてする仕事ができない」ということで(会社を)離れてはしまいました。けれども、子育てのいいところは、子どもさんはだんだん楽になりますよね。例えば幼稚園・保育園に行っている時間、小学校・中学校に行っている時間 など、まとまって考えながら作業する時間ができるようになるので、実にテレワークというのは子どもが小さい時だけのテンポラリー的な働き方と考えずに、その中で自分がどういうスキルを積んでいくのか、つまり、左の汎用型から右の専門性に振る(ことのできる)ような、テレワークの働き方をすれば(いいと思います)。テレワークの良いところは、自立型、自営型の場合は定年がありません。休みも自分で決められます。例えば授業参観に行きたい時に、雇われていると「すみません、午後だけ半休いいですか」と聞かなくてはなりません。たった1時間おじいちゃんやおばあちゃんを病院に連れていく時、時間休がとれないと、その日は有休をとらないといけません。自分でコントロールできるということが、テレワークの一番良いところになります。
もちろんデメリットもいくつかあります。社会保険などは自分で入らなければいけません。国民年金や健康保険は月1万円程度かかりますよね。年間でいうと10数万円を自分で払わないといけません。また、自分で仕事をとらないといけません。その時に必要な様々なシステムが出てきました。プロジェクトコンペというような形式を使ってクラウド型、(後でもう少しお話ししますけれども)、そういうものにエントリー(応募)をして、選ばれなければ仕事できないということはあります。たぶん午前中にこの話はされていると思うので、かいつまんでお話しますが、雇用型の在宅勤務というものもあります。これは「会社でやっているものの一部を在宅でやってもいいですよ」というものです。今は週1回程度の在宅勤務を認めるというような会社が多いようです。つまり、まだまだ日本というのはチーム型で仕事をやっているので、勝手に外に行って、365日独立して仕事をしてもいいという会社はまだ少ないです。先ほどから何回か言っているのですが、在宅勤務に向いている仕事は考える仕事です。考えて何かをするという仕事は非常に在宅に向いています。つまりそれは、誰かに自分の仕事をインタラクト(邪魔)されないということですね。会社にいると仕事はできません。電話は鳴りますし、相談もされますし、ノイズもうるさいです。下手な電話対応を(目の前で)されると、「ちょっと待って。私が替わるから」という話になってしまって、残念ながら会社にいると仕事ができません。当社は「お仕事カフェ」というカフェをもっています。私は本当に仕事をやりたい時は、パソコンをそこへ持って行って、そこで仕事をしています。会社にいるのですけど、テレワークのようなことをしています。
もう一つ雇用型の在宅勤務の中で、大きな課題になっているのは、(スライド右上に書かれていますように)「きちんと働いているのか」という評価がマネジメントと働いている方が離れているのでできないことです。20世紀型の働き方だと滅私奉公的に遅くまで残業してくれる人が良い働き手でした。時間になると「すみません失礼します」と言って先に帰る人は、「全くもって何やっているのだ」というように考えられました。ですので、男性の方がより評価されて、保育園に迎えにいかないといけない、塾の送りにいかないといけないというような、家族の世話をしないといけない女性は「自分のことばかり考えている」と思われて評価が低くなってしまったということがありました。けれども、これもどんどん変わってくると思います。
まとめますと、知事もテレワークいいですねと動画でもおっしゃっていましたけれども、テレワークの効果は、社会、企業、就業者にとってあります。(スライドを見ながら)東京商工会議所でも同じレジメを見せていますが、社会にとっての効果は書かれているとおり(通勤交雑の緩和・地域環境負荷の軽減・女性、高齢者、障碍者などの就業促進)です。就業者にとってはワークライフバランスだとか、地域コミュニティに参加できるというのが非常に大きかったです。(企業への効果については)四国だとあまりお感じにならなかっただろうと思いますが、これが特にいま東日本で言われているのが、4年前の東日本大震災の時のことです。首都圏の東京や新宿というような高い高層ビルで働いている人が、電車も車も動いていないものですから、多摩川・荒川を越え、4~5時間自分の足だけで、家族が待つところへ歩いて帰っていったということがありました。その後で電力制限もありました。この時間からこの時間までは、この地域に電気が供給されないということもありました。そんな中で本社を西日本以西に移動したという方もいらっしゃいます。まだまだ放射能の問題も含めて、働き続けるにあたって様々な難しい問題はあるのですが、これが(スライド)下に書かれていますBCPですね。BCP(事業継続計画)ということもあって、テレワークという働き方が考え始められたということになります。
キャリア・マムとテレワーク
キャリアマムの場合でいうと、テレワークしていけないです、という人はいないです。基本、本社勤務の15%以外の人は全員テレワークが常時もしくはテンポラリー的にできるようにしています。本社勤務のモバイル型テレワーカーに関してはパソコンやネット回線携帯はすべて会社支給にしています。常時在宅型のテレワーカーに関しては、正社員のケースなのですが、パソコンとネット回線は個人所有のものを使ってもらっています。携帯のみ会社が支給しています。午後のこの講演を聞いている方はテレワークで働くという個人の方が多いので、あまりこの資料は関係ないかもしれませんが、自分で小さい会社をたてたり、自分で会社をつくっていきたい人はどうぞ参考にしていただいてもいいと思います。すべてが会社支給ではなくてもいいと思います。すでに個人がお持ちのものを使っていただいてもいいと思います。うちの会社が今やっているもの、準備をしているものというのは、在宅勤務手当です。営業手当や家族手当などと同じような形で、在宅勤務をしている人に手当をつけるという形にしています。というのは、会社で例えばパソコンやインターネット回線を決定してしまうと、今までご自分で慣れていたものが使えなくなってしまうことがあるのです。実際にアンケートをとってどうしたいですかと聞いたところ、8割以上が「自分のものを使いたい」という結果がでました。そこで携帯電話だけは会社で支給をしています。(携帯電話を支給する)メリットは電話代です。今「何とか割り」というサービスがありますよね。同じ通信会社ですとほぼ電話代が無料になるので、携帯端末のみは会社支給としています。
図で示しますとこういう形です。(当社は)雇用型と自営型ダブルでテレワークを活用しています。午前中に中本さんがお話しされました、日本テレワーク協会という一般社団法人の理事をしています。去年は厚生労働省のテレワーク推進大賞の中で特別奨励賞を頂戴し ました(テレワーク推進企業等厚生労働大臣「特別奨励賞」を受賞)。
今10万人の登録者のうち3000名に委託型(自宅型)テレワーカーという形で仕事をしていただいています。今関東でいうと埼玉県と神奈川県でこのプログラムを動かしています。埼玉では昨年度も1000名、今年度も1000名。神奈川、特に川崎市の方で約100名の方々を教育訓練の中で、今15%の制約目標で、今後も継続的に仕事ができるように教育プログラムでしております。こちらのテレワークセンターと同じように動いております。雇用型は先ほど見ていただいたとおりです。
在宅ワークについて
「ここからが聞きたいよ」ということで本日いらっしゃっている方もいるのではないでしょうか。今日は「在宅ワークというのがどういうものなの、始めるためにどんな技術が必要なの、トラブルになる場合はどんな場合なの」というところをお話させていただきたいと思います。トラブルについては、「お母さん助けて」という(おれおれ)詐欺ほどではありせんが、在宅ワークの変な会社がまだ多くありますね。
まず在宅ワークですが、パソコンをはじめとする情報通信機器、インターネットなどを使用して、業務請負契約で自宅で働きます。日本では今まで働いていた8割以上の方は雇用でした。要は社会保険のオレンジ色の手帳をもらって雇用というかたちで働いていらっしゃいます。(日本では)業務請負という言葉にはあまり慣れていないかもしれません。業務請負とは(スライドに)赤字で書いているように、仕事を完成することを約束し、仕事の結果に対して報酬が支払われるという契約になります。雇用の場合は何時から何時までしか働けないとか、それより長く働くには割増賃金を払わないといけないとか、労働法の中である種守られているのですが、請負はあくまでも成果ベースです。仕事の結果に対して報酬が支払われるので、結果が伴わなければ1円も払わらなくても文句は言えないという契約形態の働き方です。自宅はオフィスで、自分は社長兼社員、そして仕事をとってくる営業、これからの季節は確定申告をする方も多いでしょうが経理も、全部自分でしなければなりません。何より、初めてだからというのは在宅勤務には通用しません。ですので、まずこの働き方を始める前にしっかりした心構えを持ってください。見ていただいてわかるように、在宅ワークを始める前にパソコンの検定をとっていてくださいと(スライドに)書いていないですよね。しっかりした心構えをもっていてください。もちろんスキルはあるにこしたことはありません。例えばパソコンだってスペックのいいものがあればなおいいでしょう。けれども一番大事なことは、なぜ在宅で仕事をするのか、もっというと、テレワークで会社に通わないで、私は働くのかということがすごく大事です。要はなぜ働くのかと。そしてどうしてこの働き方を選ぶのかと。これが自分の中ではっきりしていて始めないと(いけません)。結論からいいますと、テレワークというのは、雇われているよりも楽ではありません。一見楽そうに見えますけれども、人間というのは管理されている方がよっぽど楽です。管理されている時は、頭を使わないでいいじゃないですか。何でも管理者が決めればいいのです。管理されている時は、何かを聞いたら誰かが教えてくれます。けれども、テレワークで離れたところで働く時には、自分で考えてこれがいんじゃないかということを自分で導き出して 行動しなければいけない。もしくは、「こういう風に考えたので、こういう行動しようと思うのですがいいか」ということを、ベストのタイミングで、報告相談しながら業務を勧めないといけない。高いコミュニケーション能力が必要となります。会社にいれば仕事ができなくても、大体仕事ができない人だということを上司はわかっていますので、上司は「この仕事を今やっているのか、いやこっちだよ」と言ってくれます。会社で仕事をしている時には、こそあど言葉で指示されます。「こっちじゃなくてどれ、いやあれのさー」というように。テレワークではこそあど言葉では指示できません。「これ」という言葉を使うと「どれ」と聞かれます。「仕様書の3ページ目の最初のところに書いてある指示の部分は読んだか」というように数字で出していかないといけない。ですから、テレワークで仕事できるという人は、当たり前ですけれども、物理的な制約さえなければ、外勤であっても仕事ができる人です。テレワークの方が楽そうだからということで、楽か楽じゃないかということで、選ばない方がいいということは覚えておいていただきたいです。「内職とテレワークは何が違うのですか」ともよく聞かれます。今日本の労働法の中では、内職の法律があります。簡単に言うと、発注先の会社が道具や材料すべてを用意します。1個あたりの完成品に対して賃金が支払われるというのはテレワークと変わらないのですが、(スライド)右側に書かれているとおり、仕事するための道具や光熱費は自分で支払うというものが、皆様がこれから取り組もうとしているテレワークというものになります。雇用型の場合は一部会社が負担してくれると思います。個人事業主の在宅ワーカーは得られた所得から経費を引いたものが利益になりますので、たくさん稼いでも仕事のために投資したらその分経費として計上していただいて結構です。通常の場合は、所得税の源泉が先にされてから発注がきます。よっぽどスペシャルなお仕事の場合以外は、先に税金が引かれていますので、例えば200万くらい所得があったとしても、経費が150万くらいかかっていたら、残りの50万にだけ利益計上をします。割と300万、400万まではきちんと確定申告すると、少し差益というか、税金が返ってくるかと思います。税金が返ってくるためには、絶対にとっておいてもらいたいのは領収書です。領収書がなくても大丈夫なのは交通費くらいだということを覚えておいてください。東京でいうとPASMOやSUICAというタッチ式のカードは印字してもらえますよね。券売機の自動販売機で印字しておくと楽なので私は(利用しています)。光熱費も、ご家族が4人で自分が昼間(家で)働いているということであれば、例えば4人分1×昼間の1/2で、全体の1/8を経費で計上するといいと思います。貸家だったらもっと簡単ですね。賃料の中でお部屋が3部屋あって、そのうちの1部屋で仕事しているとすれば、部屋全体が15万だったとしたら1/3の5万円を仕事の経費として計上できます。ですから、こういうものを正しくやっていただいて、正しく税金を納めれば私はいいと思います。後で「こういうものは経費になりますか」と聞きたい場合は、ご質問いただければと思います。
まとめますと、在宅で何か仕事をしていこうと思う時に、大事なことは、すべて自己責任です。まず何が何でも約束は守る。そして、始める前に自己分析。自己分析というのは2つの側面があって、自分の得意なものは何、お金になるものは何ということをわかっておくと ともに、自分の苦手なところ(失敗しやすいところ)は何かということをわかっておいてほしいのです。例えば、うっかりしていて約束を間違えやすいことなどもそうです。私なんかはそのタイプなのです(が、今日は本当に事務局にご迷惑をかけてしまいました。)移動の時に結構ぎりぎりに設定するとちょっとできかける前に電話が一本鳴ったりすると、乗ろうと思っていた電車やバスに乗れなくてということがあります。行こうと思ったらガソリンが足りなくて、ガソリンスタンドで給油しているうちに遅れたり、停めようと思っていた駐車場が満車だったりすると遅れるということがあります。他にも校正で漢字間違いをしてしまうタイプもいます。自分の失敗しやすいパターンを覚えておくと(いいかと思います)。実は予備校の先生も同じことを言います。難しい学校に入る時に、どういう人が難しい学校に合格するかというと、難しい問題が解ける人じゃないのです。簡単な問題を間違わない人が難しい学校に通るのです。皆さんも間違わないでいただきたいです。お金になるという非常にハイスキルなものにばかり目を向けていると、自分がそもそも社会人として直さなければいけないというイージーミスをそのままにしてしまい、ここぞという時にお客様の信頼を損ねてしまいます。だから、自分はどんなミスをしやすいのかということをちゃんとわかっておいてください。自分の弱み、欠点というものを正しくわかったうえで、意識をすればなおります。かなりの確率でなおりますので、意識し続けておくことが大切です。100%はなおらないですよ。けれども1週間に1回ミスする方と、10年に1回ミスをする方では、ミスの出現回数が違ってきます。そういう意味では、自分の強みを意識するとともに、それ以上に自分の弱みに対して対応策というものをつくっていてほしいから自己分析してほしいのです。
会社員との違いなのですけれども、先ほども申し上げたように、雇用保険などといった被雇用者の手続きというものは全くございません。ですから、いったん個人でテレワークを始めた後に、ハローワークを通じて会社に雇ってもらおうと思った時に、個人事業主は失業保険をそもそも払っていませんので、失業保険や手当は出ません。あとは税金の話はしましたので、次のスライドにいきたいと思います。
テレワークを始めるために
「(テレワークを)始める時に何が必要なのですか」と聞かれますけれども、始める際には基本的にはパソコンとインターネットがあれば大丈夫です。タブレットで仕事をする方もいらっしゃると思いますが、キーボードだけは別にお買いになった方がいと思います。最近bluetoothなど、接続しているタイプでなくても大丈夫です。昔のタイプで大きいものでも大丈夫です。あとはノートパソコンでも大丈夫です。仕事部屋などは特に確保しなくても大丈夫ですし、プリンタやコピーなどもあればいいという程度なので、ファックス複合機をそろえておくだけで大丈夫だと思います。感熱紙のファックスだけは気を付けられた方がいいと思います。感熱紙ですので、ちょっと温かいところに置いていたり、お湯がかかったりすると(字が)消えてしまうので、お気を付けください。あとは自分で仕事をとってこないといけませんので、名刺や携帯電話など(が必要です)。お客様に会う時に、全員がビルゲイツではないので、みんながトレーナーにジーパンでいいというわけにはいきませんの で、ちゃんとしたスーツを持っておいてください。男性はラフな格好な方もいらっしゃるのですが、「それは自分の流儀でしょ」と思います。「見た目が9割」という本も流行りましたけれども、やっぱり人と会う時に、「こいつ大丈夫か」と思われたらうまく話が回らないのですよ。打ち合わせの時に、男女どちらでも、やはりビジネスの場にふさわしい装い、いでたちをするというのは非常に大事です。最初から「(この人は)大丈夫か」思いながら話を進めるのと、「この人だったら大丈夫ね」と話を進めるのでは大きく違います。特にこれから始める女性の方は、スーツと書いていますけれども、いわゆるリクルートスーツのような(上下)同じ色でなくても大丈夫です。ジャケットに、男性の方だったらゴルフに行かれるような襟付きのシャツかそれに準ずるもの、女性の方だったらブラウスにジャケットという形で大丈夫です。ただいつもトレーナーにジーパンだと「違うんじゃない」と(私は)思うのですよね。名刺も、「個人情報を書くのはちょっと」とか、「家の電話を書かなくてはいけないのですか、(嫌な事件があると)自宅の住所を書くのは嫌」という方もいらっしゃいます。「携帯電話だけだと失礼なんじゃないか」と実は相談をいただくこともあります。今は携帯電話だけの名刺もおかしくありません。また、ご自分が呼ばれたい名前を書いても構いません。名刺というのは、一番小さな広告塔ですので、できれば何かキャッチフレーズをつけられるといいと思います。例えば「子育てライター」とかでもいいですし、「機械のことなら何々」「マシンプログラマー」のように勝手に名前を付けてもらってもいいです。「県一番の」とかでもいいので、名乗ったもの勝ちですので、名刺にはやりたい仕事のキャッチフレーズを付けて作られるといいと思います。開業してなくても、好きな屋号で名乗っても大丈夫です。こういうところで、公文書詐欺とかにはなりませんので。「何とかオフィス」というように会社のように書くのもいいと思います。名刺に力を入れる方は表裏に自分ができることを書かれたり、3面見開きの形にされて、「こんなこともできます、あんなこともできます」という風にされたりします。FacebookのQRコードを付けて自分のページに誘導したり、個人の方でも頑張って(作って)らっしゃるケースが多いです。名刺はぜひ有効活用していただきたいと思います。ただ、名刺は連絡するために使いたいですよね。ですから、連絡ができるように携帯電話とメールアドレスくらいは載せないといけません。いざ連絡したいという時にこの人にどうやって連絡をとればいいか困ってしまいます。あとは、フリーメール一本だけだと、場合によってはパソコンのメールがはじかれるケースがまだあります。もうGmailは届いているとは思うのですが。ですから携帯電話というのはつけられるといいと思います。
実際の仕事についてお話しします。(スライドを見ながら)上は経験者、下は初心者です。スペシャリスト、オペレーター型(があります)。少し珍しいのはマネージャー型です。さきほど会社の図をお見せしましたけれども、うちは(在宅の)プロジェクトの管理も、マネージャーは会社ではなく在宅でやっています。一番遠いのは韓国です。韓国の方と結婚して韓国でマネジメントをやってくれているスタッフもいます。チーム型でうちのように仕事している時には、マネージャー型という仕事もあります。マネージャー型は年齢が上がった 方、要はビジネスの経験を積んでいる方が、いい味を出されています。さきほど質問にあったように、子育てや介護をしていて時間が寸断される方はマネージャー型の仕事はすごく向いています。なぜいいかというと、理由は2つあります。一つは、家族の子育てとか介護という大変な経験を持っている点です。人間というのは自分が経験したことがあることしか、正しく感じて人のことを評価できません。「大変そうだな、頑張っているな」みたいに見えるということはありますが、心からそれが大変で、それが頑張っているということが、経験していないとわからないのですね。例えば山登りしている人は、三浦(雄一郎)さんが(80歳で)エベレストに登ったことに対して、「すごい」と思うと私は思います。けれど山にも登ったことがない人だと、「すごい」とは思ったとしても、エベレストに登ったことが、どれだけすごくて、どれだけ寒くて、どれだけ辛くてきついことなのか全然わからないのではないでしょうか。ですので、介護など、例えばご自分が障害をお持ちだったり、実際に子育ての経験をされたり、例えば嫁姑問題で苦労したり、一時期ニートで引きこもっていて孤独で辛い思いをしたというような方の方が、マネジメントのポジションにいった時に、そういう人にどうやって声をかけたらいいかわかるので、経験を積んだ方がマネージャーにすごく向いていると思います。マネージャー型を勧めるもう一つの理由は、(寸断した時間でも成果が出せる点です。)他のオペレーター型やスペシャリスト型は時間を凝縮してやった方が単位時間あたりたくさん稼げます。(一方で)マネジメント型は凝縮して働いた方がいいかというと、案外そうでなかったりします。細切れの時間で考えたり、たくさん言ってしまいたい時に「ここまで言ったら言い過ぎ」というところを一瞬、外的(な要因で)中断されたりしますよね。(凝縮した時間だと)どうしてものめりこみすぎてしまいますが、例えば、「まあまあ」と(他の人に)言われたり、「ちょっと、とみこさん来てよ」と言われると(呼ばれた方のところに)行かなくてはいけないじゃないですか。(仕事を中断して家族の)世話をするうちに、「あそこまで言わなくてよかったな」とか「今度こんな風にアプローチしてみよう」と(その人は)思うと思います。アイデアをつくって仕事をしている方はどうぞ参考にしていただければと思うのですが、人間は考える姿勢を変えるとアイデアが変わってきます。だから「視点を変える」といいますよね。要はいつも同じところで同じ席に座って同じように相手を見ていると同じようにしか見えないのですよ。家庭の中でも座る場所を変えてみるだとか、職場の中ですと呼び方を変えるとかでもいいですけれども、自分が社内で座っている席を変えて隣の人を変えるだけでも随分変わってきますよね。視点、要は行動を変えると、発想が変わってくるというので、マネージャーというのは家族の世話を否応なしにしているタイプという人の方が、色んな発想があっていいかなと思っています。(ここまでで質問はありますか。質問はないようなのでそのまま進めます。)
テレワークに必要なスキル
ここからはそれぞれの仕事の時にどんなスキルが必要かを話していきます。それぞれの在宅ワークに必要なスキルと難易度(星3つで表示)を書いていますので、お手元の資料をご覧いただければと思います。
まずは在宅ワークというとデータ入力があります。データ入力というものがテレワークと思っている方がいらっしゃるようですが、実際データ入力は皆さまが期待されているほど多くはありません。なぜ多くないかというと、データ入力はある意味どなたでもできるからです。要はどなたでもできるので、競争が激しいのですよね。データ入力をやりたい方が多いということは、それ以外を選択して仕事をされた方がいいかと思います。データ入力の時は当然ながら速さが要求されますが、実は速さに増して、正確さが求められています。つまり、いくら速くても間違いばかりだとやり直しを指示されて戻ってきます。データ入力を発注している多くの会社は、抜き打ちの検査をします。検査したページが何%以上のミス率だと全部戻すという会社もあります。例えば運悪く検査をされたページが3%や1%以上単語の中でミスがあるとすると、そのページだけミスがあったにしても、全戻しで(返って)きます。最初のページだけ見ているわけではありません。抜き打ちで何ページ(というように)抜いて見てきます。多少速さが遅くても正確な方が、データ入力には向きます。ブラインドタッチでないとだめだということはないですが、当然資料を見ながらタイピングするので、ブラインドタッチでないと目を右に左にしないといけないので、大変だということはあります。データ入力と次のライティングについては、目線を変えると発想や考えや見えてくるものが変わるじゃないですか。ぜひ自分が打ち込んだものを確認する際には、プリントアウトをしてください。プリントアウトしたものを確認するとミスがよく見つかります。パソコンの画面上だと、不思議なもので、文字のミスなどが見えません。例えば「半角カタカナを入れなさい」という指示があった時に、句点が入ってきたりすると、画面上だと半角と全角(の区別)がよくわからないことがあります。印刷で見るとすぐにわかります。「ここは全角で入力していた」と(わかります)。紙で印刷をすることをお勧めしていますので、数枚前のスライドでファックスやプリンタもあればいいというお話をしたのですが、この手の仕事をやろうと思っている方は、割と必須に近いくらい(プリンタ・ファックスは)持っていた方がいいと思います。プリンタは別に自分で買わなくてもいいので、ファックス複合機を買う時に、ロール紙感熱紙ではなく普通紙対応にされるのがお勧めです。ロール感熱紙だと紙が丸まってしまいますし、ペンで校正をしているし書きづらいです。普通紙の方がやりやすいです。あとスキャナを兼ねているファックスもありますし、場合によってはデータで取り込んでそのままデータで配信することもできますので、今ファックスも非常に賢くなってきましたので、ぜひお使いください。
次はライティングについてお話します。これから自営型のテレワークをやっていこう、自分でパソコン1つで、どんなに周りに雇ってくれる会社がなくても仕事がしたいという人にお勧めしたいのは、このライティングの仕事です。これはまだまだ人間がやった方がいいと思います。ロボットではなく。だからライティングの仕事は山ほどあります。デザインやホームページがいいという方もいますが、ライティングは力がなくてもできます。デザインやホームページの仕事は力、スキル、経験の3つがそろわないと、なかなか在宅でスタートすることが難しい分野です。ですので、まずは、ライティングからこういった仕事を進めていくということをお勧めします。「読書感想文などの文章を書くのがすごく苦手でした」と いう方もいますが、最近のライティングは文章を書くのではないです。文字を並べることがライティングだと思ってください。別に芥川賞や直木賞を書いてくださいというのではありません。ある程度の200文字くらいの中で仕様に沿って書いていくことが仕事になります。例えば「犬という文字を5つ使って文章を書いてください」という内容(の仕事)です。「私の家には白い犬がいます。柴犬の子犬と何とかの犬です。」これくらいでもう3つくらい犬という文字が入っていますよね。このように規定に基づいて文章をつくるので、語彙がたくさんある方がいいですね。なんでもかんでも「わー、かわいい」ではなく、例えば美しい、晴れ晴れしい、寒々しいなど、色んな形容詞の表現ができるような方がいいです。もう一つは、これ書かせたら「私は結構好き」という自分の得意分野。自営型でされる方は必ず自分の得意分野を作ってください。それがいま、仕事として成り立つかはどうでもいいのです。自分の得意分野を確実につくっていただくことが、早く人より一歩抜け出ることになります。ウェブライティングの領域では検索エンジンにヒットしやすくなるために、htmlやSEOの知識というものがあるとなおよいです。これを知ると、ここからホームページを作りたいという時に活用できますので、ライティングと次のテープ起こしという、文字を書く仕事を(例として)2つ出させていただきましたが、この仕事やりたいという方は、お仕事が忙しくない今のこの時期に図書館に行ったり(することをお勧めします)。図書館に行くと業界新聞などを無料で読めます。日本の本だけでなく洋書も読めますので、自分の幅広い知識と語彙力を増やしてください。耳で聞いて、そして文字を入力していかなきゃいけないという仕事になりますから。日本は同音異義語が多くありますよね。それが正しく選べないといけません。
あと、テープ起こしも今は昔のようにカセットテープを専用の機械に入れて行うものは減ってきました。テープ起こしで最近多い発注内容としては、動画にキャプションをつけるという仕事もあります。ですから、このあたりのお仕事をやりたいなという方は(インターネットの)回線を太くしておいてください。推奨は今の時代では光です。やっぱり回線が太くないと、動画の上げ下げにすごく時間がかかります。そしてそれを見ながらキャプションを指定の秒数の中に入れていくというお仕事もございますので、まだまだ、この分野というのは広がりがあると思います。
あとさっきちょっとお話ししました。在宅コールセンターというものもあります。難易度も比較的低いです。コールセンターというのは2つ方向性があります。皆さんが思っているコールセンターは割とインバンド型ですね。色んなお客様からこういう使い方がわかりませんという風に問い合わせに対してお応えをするというタイプです。通常は比較的土地が安いところにコールセンターをつくって、スーパーバイザーというマネージャーさん、何か困った時に助けられる方がついてというパターンがありますが、少しずつですが、資格がある方を在宅で使うというパターンのコールセンターが出てきています。つまり、「介護士/薬剤師/看護師などの資格があった、でも現場に立つのは大変だ」という方が、お客様からのご相談、例えば薬の飲み方や在宅介護の相談などに、ご自宅で答えられるように(なりまし た)。このような仕事はこれから増えますよ。資格をもっていて、「でも外勤の仕事は無理だわ」という方も、ぜひその資格を古びかせないように、最新の情報をとったり(してください)。場合によっては、資格の名前が変わるような時がありますよね。そういう時に新しい資格に必要な知識をちゃんとキャッチアップしておいたりしてください。自分のキャリアを古びかせないように、さび付かせないようにということを絶対行っていくとよいと思います。そして、こういう分野に入っていこうと思うと、最低限のパソコンの知識と、そしてコミュニケーション技術、コミュニケーション能力はカウンセリング、コーチング、ファシリテーションという大きく3つに分けられるのですが、カウンセリングをやったり心理学をやったり(した方がいいと思います)。例えば、介護であれば高齢者の体の機能というのはどうなのかというのを、放送大学を含めて無料でも学べるところもたくさんあります。そういうところで(学んで)自分ができることが増えれば、それはいくつからスタートしても自分がもらえる金額が増えるということです。できることがたくさんあるから金額が増えるのですね。別に正社員で雇われているから金額が増えるわけではないのです。そんな風に自分自身を成長させていただけるといいかなと思っております。
それで、在宅でやりたいというと、これを言われる方がすごく多いです。「ウェブ、ホームページを作りたいです」と。さっき申し上げたように、ホームページは技術(革新)がすごく速いです。ですから、ホームページを作ろうと思った時に、本当にそれを在宅でやりたいと思ったら、一番早い方法は、まず正しいスキルを学ぶために県などが行っているhtmlなどのプログラマー講座にまずは行ってください。半年から1年くらい、基礎からきちんと学んでください。それからもう一つ、お金が安くていいので、こういう商品を扱っている会社で、できれば3年、どうしても待てないという方は1年でいいですから、外勤の経験をもたれてください。実際のお客様のニーズをわからなければ、作っているものが、得手勝手の自分勝手なサービス提供しかできなくなりますので。本当にやりたいという方は、やはり正しい基礎知識、そして、会社に勤めて、最低限のお客様のニーズと、営業さんが(お客様と)どのようなやりとりをしているのかということをわかったうえで、独立をしていただきたいと思います。テレワークセンターも(講習などを)やっていると思いますが、本当に速いのですよ、技術の進歩が。本当に速い。ですから、どんどん自分で勉強に行っていただいて、最新のものをプログラマーの方と一緒にキャッチアップしてほしいなと思います。プログラミング開発は文句なしの難易度(最高の)星3つです。言語は、VB、C言語、JAVA、PHPなど、今だけでもたくさんあります。実はcobolというスパコンの時に使っていた言語が十分使える方がいま、すごく少ないんですね。
外勤の経験
もう一つ、お金が安くてもいいから、こういうものを扱っている会社で、できれば3年、どうしても待てないという方は1年でもいいですから、やはり外勤の経験を持って下さい。
実践のお客様のニーズが分からなければ、作っているものは得手勝手の自分勝手なサービス提供しかできなくなりますので、本当にそういったホームページやデザインの物がやりたいという方は、やはり正しい基礎知識、そして会社に勤めて最低限のお客様のニーズと、営業さんがどんなやりとりをしているのかというのを分かった上で、独立をしていただきたいと思います。
多分、テレワークセンターもやっていると思いますが、本当に技術が早いので、どんどん勉強に自分で行って最新のものをプログラマーの方と一緒にキャッチアップしていってほしいなと思います。
プログラミング
プログラミング開発、文句なしの難易度星3つです。VB、C、JAVA、PHP等など今だけでもたくさんあります。今、実はCOBOL(コボル)というスパコンの時に色々と使っていた言語なのですが、これがまともに使える方がすごく少ないです。どの会社も欲しがっています。但し、COBOLが昔使えた方はダメなんです。COBOLが昔使っていて、かつ最新の技術が分からないとダメなんです。 なので、この両方を満たしている人がすごく少ないのですが、もし自分の中でもう一回最新の技術も含めてやり直そうということであれば、そういった一時代前の技術であったとしても、当たり前なんですがその言語で作ったシステムが今現状動いている以上、それを扱われている方が活躍する場がなくなるわけではないんです。 いかに自分のスキルを今の世の中で活用させるかということを考えていただければと思います。これは在宅だけで業務を完結することが難しいです。お客様のニーズ、プログラマーの方はやはり営業さんとか上流のソリューションを扱っていらっしゃる方と一緒に動かれるようなケースが多いです。SEさんは上流から下流まで色々ありますけれども、そういうようなチームワークで動いていくということです。 ですから、最初、いわゆるケバ取りと言われているようなプログラムのバグ潰しのような仕事からでも構いませんから、チームの中に一緒に入りながら、スキルが上の方はどんな風にお客さまと対峙しながらお仕事をしているのかというのをどんどん盗んで下さい。
仕様書通りにやればいいわけではない。お客様が喜べば必ずリピートオーダーは来ます。
DPP
DPPのオペレーションです。DPPのオペレーションももう時代の波がどんどんデジタル化になっています。初めてこれにいこうという方はあまりいらっしゃらないと思いますが、 紙でやっててこちら側にデジタル側に移行しようという事で訓練施設に来られる方が非常に多いです。ベースの部分は分かってらっしゃると思うのですが、やはりこれを行っていくためにはある程度初期投資をかけないといけない。フォントやプログラムを40万位用意して下さいといつもお願いしています。4,50万。というものを、できれば先に何かの形でお金をちゃんとキープをしておいてからDPPオペレーションを自宅でやっていくか、 どちらかの会社の外勤を行いながら少しずつ在宅でも仕事ができるように変えていくこと。というような形が必要かなと思います。ホームページもそうですし、DPPオペレーター、ある意味ではプログラマーもそうなんですが、スキルだけではなくセンスってすごいあるんです。私はプログラマーの人では全然ないので、プログラマーのセンスはよく分からないのですが、DPPやホームページ、特にデザイン系をやってらっしゃる方とかは、デザインは後天的にはちょっと難しいかもしれないな、というのは感じます。これはやはり好き嫌いだったりするので、非常にお客さまの発注内容も曖昧ですし、例えば若々しい感じでとか明るさとか元気なとか、主観的な言葉でリクエストされる事が多いですから、これをわかるように擦り合わせていかないといけないな、というようなあたりが必要になります。
翻訳
スキル系続きますが、翻訳のお仕事をご自宅でやりたいという方、やはりこれもライターと同じで専門分野とかがご自分でエッジが立てるものを持っておくと。英語で言うと、一番多いのは英和です。英語を日本語に訳せますという方は掃いて捨てるほどいるので、 できればこれからやはり中国語とかアジア圏の言葉とか、アフリカはちょっとどこまでいくか分かりませんけれども、そういった他の方がやはりやってらっしゃらない言葉、もしくは留学生が対応しきれないような分野、このどちらかを自分がスキルとして持ってらっしゃる場合は翻訳で自宅で開業してやっていくということができると思います。
経理・事務代行
経理や事務代行の仕事をちょっとテレワークでやりたいわっていう風に思ってらっしゃる方、ご自宅で開業というか個人事業主でやりたいわという方は、経理や事務代行は自分の家の近くの小さな会社さんをピンポンしてみて下さい。用は私こういうスキルがあるんですけれども人を一人雇うより私がやったほうがいいと思うんですよね、っていうような形でお話をして下さい。ピンポンがどうしてもドキドキするという方は是非地元の例えば商工会とか法人青色申告会とかあります。そういう社長さんたちが集まる所に自分も、年間幾らかです、30万も40万も取られませんので、少し払って入ってそこで開拓していただくのがいいかなという風に思います。特に人を一人雇うよりもいいわねみたいに思ってくると、すごくどんどんどんどん仕事が膨れてきますので、3社くらい取ると割と一回普通に働いてる分ぐらいはお金がとれるかなという風には思います。まぁ色々なのですが。 エクセルなどの表計算ソフトができたほうが経理や事務代行というのは非常に良いので、エクセルがちょっとという方は、是非エクセルってすごいソフトだなと思います。同じマイクロソフトが作っているワードは、こいつアホやなと思うことがいっぱいあるんですが、エクセルはホントに賢いです。アクセスに準ずるくらいのことができるソフトですからエクセルの達人になるとご自宅で仕事をしていてものすごく時間効率がいいです。 これから始めようかなという方は、ワードはPTAとか幼稚園の何とか会でお便りを作ってましたという方が多いんですが、ワードであれば、今日もしかしたら再就職とかで聞いてらっしゃる方、ワードやエクセルができる方ってどれぐらいできればいいんですかという質問をよくもらいますが、ワードであれば表やイラストが指定の位置にきちんと自分で 配下をしながら相手が見た時に分かりやすいような文章がかけるかというのがワードの一つのポイントになります。ですから、タブやインデントもそうなんですが、太字とかそういうようなものがどれぐらいのポイントでレイアウトした時に見た目でわかりやすい文章の紙が作れるかというのがワードのポイントです。ですから、ほとんどの方が使ってらっしゃる斜体っていうのは基本的にはビジネス文書ではまず使わないです。だいたい強調させたい時に斜体でグレースかけたりというような文字をお使いになられるのがほとんどなんですけど、そういうのはあまり使いません。それに比べて、エクセルの場合は、エクセルが使えるというリクエストをしているのは簡単な関数くらいまでできたらいいなと思うのですが、用は表計算ソフトですから表計算ソフトとして決められたものが使えれば大丈夫。なのでセンタリングとか折り返しで表記をしたり、セルの中に数字が打てるというのはエクセルが使えるとは言いませんので、それぐらいの事はできるようになればいいです。ただ、アクセスほどすごく高度なテクニックは使えなくても大丈夫です。それは多分エクセル中級とか、かなり熟練者、もしくはアクセスができる方、アクセスデータベースソフトができる方というような表記になりますので、ハローワークなんかは。なのでエクセルができる方といわれたら私いいのかなと思ったら、表計算ソフトとしてのエクセルが使えて、そういった見た目のところでのセンタリングとか折り返しとかコピー&ペーストとか エクセルの表の中で図表を貼りこんだりとか、そういうことができるかな、そのレベル感でエクセルに関しては使えるという風に言っていただいて大丈夫です。
マネージメント
続いて、在宅ワークのマネージメント、これはうちのような会社がいくつかはあります。そんなにまだ多くないですけど。チームを統率するマネージメントとかリーダーシップとか非対面型のコミュニケーションとかこういうものが求められますので、ここ割と私はキャリアブランクがある方でも十二分にやっていけるのではないかなという風に思ってます。
在宅ワーカーの意識
出どこ、平成24年度の厚労省、在宅ワーカー就業意識調査からなんですが、やはり1年間で在宅ワーカーに発注した仕事はどういうものが多いですかというと、設計やホームページ制作などやはりスキルが高いものが多いです。ただこれは発注した仕事ですから、人数って言う意味でいうと例えばデータ入力とかライターとか下に書いてあるものが発注した人数的には十二分に多いです。これはどういう風に発注されてきたのか、仕事を受注するにはというところを見ていただくと、どの経路で在宅ワークを引き受けていますかというとやはり知り合い、もしくは以前の勤め先です。 公募というのは、いわゆるクラウドなんちゃらのところに入るわけなんですが、見ていただいて分かるように、在宅でテレワークで出来る仕事がポッと出てきてるわけではないんです。なので、やはりどんな方がしっかりと在宅になってもお仕事をされているかというと、元いた会社と嫌なやめ方をするとせっかくのこの4分の1近く、2割近く発注してくれているある意味半分近く自分に仕事をくれるかもしれない方に後味で砂をかけるようなやめ方をしていると、やはり仕事って上手く回っていかないんです。なので、どんな風に前の会社で努めていたりとか、どんな風に自分の知り合いに自分のスキルを認めてもらっているかというのはすごく大事になるんじゃないかと思います。
収入
収入です。見ていただいてわかるように、やはり5万円以下っていう方も実際多いのは多いです。4人に1人はそうかもしれない。でもこうやってみていただくと、10万円以上取ってる方もやはり半数以上いるというのが正解です。ですから、在宅ワーカーということですので、雇用型の方が入っている可能性があるにせよ、100万とか70万円以上の方も数%、4%くらいいるっていうことを思うと、結果的にではありますが、どれぐらいの時間数をテレワークという形の在宅ワークに割けて、どんなスキルで活動しているのかというのがすごい大事になりますよ、ということです。
クラウドソーシング
最後、クラウドソーシングのお話をしたいなと思います。
クラウドソーシングとたたくと大体どこも色々出てきますが、インターネット上で不特定多数の人を募って仕事を発注するサービスです。というようなことで、さっき図の方でも見ていただきました、大きく三つの形態があります。中本さんもクラウドソーシングを根付かせていくという部会に今いらっしゃるのですが、用は単純作業のタスク、そして専門の方に依頼したいプロジェクト、色んなテレビとか雑誌とかに出てくるというのはコンペ方式というものです。 コンペ方式というのは、例えばロゴを、そういえばオリンピックも色々ありましたけれども、どなたのになるんでしょう、ああいうやつです。オリンピックのマークみたいなものを応募しますとか、例えば新しいお店が出来たので、お店の名前を公募しますというのがコンペ形式なので、これは実力がなくても、その方の好み、発注された方の好みに合えばお金になりますので、これが大体マーク1個で2,3万くらいというのが相場だそうです。これが、応募した人の中から一人だけ選ばれますというパターンです。 プロジェクトは逆に何人かの方でチームを組んで3か月から半年、長いものは1年くらいというのもありますが、こちらはお金も数百万、場合によっては4桁という時もあります。これをみんなで分担しながら、契約をして行っていくということなので、この数百万のもらい方なんですが、大体3桁以上になった時は、できれば分割をしてお支払いをしてもらうというような交渉をしていくといいようです。いわゆる着手金、中間金、エンド、お家とか建てるときそうですよね、一番最初に少し入れますよね、全くゼロベースでというのは多分やりはじめないと思うので、ある程度金額が高い時には日本の商習慣としてもう当たり前ですが、いくつかこれは経費として最初にかかるお金です、手付金みたいに払って下さいということを、個人の事業主の方もお客さまにお願いをしてみて全然おかしくないです。 左のタスク形式は何度もお話してきました、これですね、自分がやりますといってすぐできるんだそうです、今日タスク型の画面を持ってきましたので、ランサーズの場合でお話をしたいと思います。こんな風に画面がなってまして、色んな仕事いくらいくらっていうのが出てます。残り何日とか出てます。やりたいな、例えば一番上のスライドドアでお勧めの記事を書きたいわという時に、めくっていただきまして、こんな画面が出てきます。パソコンをクリックすると。一件書いて810円です、残り時間は13日です、みたいな画面が出てくるので、私やります、作業するというようなボタンをクリックして作業を始めていく、必要な工数が全部終わったら残り時間が何日かあってももう締め切りです、ということもあるそうです。こんな風になってますので、初めてやってみるわという方は、こういった各種のクラウドソーシングサービスを扱ってみるのもいいと思いますし、利用手数料を引いた金額が入ってきますよということで、ほんとに誰でも、別に学歴も障害も有無も人種も年齢も関係なしにどなたでもできるというのが、テレワーク個人事業主形態の一つの大きな特徴になります。
トラブル集
最後の時間、よくあるトラブル集ということで、よく聞かれる四つほど持ってきました。
まず一つ目、仕事を紹介しますからと言われて高額な教材を買いましたとか。まだあります。私、地元の東京の近くということもありまして、埼玉県の女性支援センター、女性キャリアセンターってあるんですが、そこをボランティアでご相談窓口とか助っ人で出たりするのですが、毎月5000円て言われたから大丈夫だと思ったと、何がどう大丈夫なのかよく分からない形で、この前は月7000円て言われて失敗したんです。もう皆さんお分かりでしょう、鴨はリストあります。鴨リスト電話と同じように鴨リストアドレスあります。残念ながら一度騙されてしまった方は、こういう人はこういう風なアプローチの中で騙されるっていうオレオレ詐欺みたいなのものがあるんです。 なので、教材を買って勉強するという事と、パソコンを使って仕事をしてお金をもらうという事に、何の関連性もありません。学ぶというのはそこで完結して、稼ぐというのはこっち側で完結しているので、一応こういうことを言われた時には、その教材を使ってどれぐらいの人が仕事をしているのか、例えば、合格した人は100%仕事が出来ますという場合は、ではどれぐらい勉強して何人合格しているのか、というような事をちゃんと聞いて下さい。本当は、合格者が100万人になったらそれでも仕事はあるのかということを聞いて下さい。合格者がたくさんになったら当然仕事の量がそれだけ増えないと、自分に回ってくる量とういのはやはり減ってしまうではないですか。そんな風に聞くことは全然失礼でもなんでもありませんので、自分が納得できるように相手に聞いて下さい。これが一つ。
二つ目、家族が病気になってしまった、だからどうなのという話です。ご家族、例えば介護されている方もそうです、何か急変したりというようなことがありそうな時に、ありそうだなと思ったらまずお客さまとご相談下さい。もしかしたらこうなるかもしれないとか、ちょっと先だって具合を悪くしたので、もしかすると締め切り前に病院におばあちゃんを連れていかないといけないことがあるかもなので、この時間帯は電話が通じづらくなるかもしれないけれども、最悪翌日の12時までには絶対完納させるようにスケジュールを動いてますという風に、お客さまに自分の見通しを伝えて下さい。テレワークで仕事をしている時は、相手に分かれよといっても無理なので、なぜそうなるかという理由と共に自分の見通し、最悪の場合と通常通りいったらというケースとを両方伝えておくと相手も安心すると思います。
三つ目、先ほども少しお話しました、長い期間の仕事に関しては、交通費や経費負担も大きくなったり、例えば徳島でもチームでまとめて何人かの方とご一緒に、例えばこの人にはイラストを書いてもらって、この人には取材をしてもらって、私がホームページを全部つくってますという場合に、先に経費が出ていくという場合、人件費という経費に関しては日本は早めに払おうよという文化になってます。人件費というものに関しては早めに払おうよという文化になっているということを、大きい会社の方と割と理解をしていただけますので、チームで動いているときに人件費分だけは早めに着手金として払ってくれませんかという事は、比較的お客さまの方も理解をしていただきやすいです。 ちょっと小さい会社さんの場合は難しいかもしれませんが、比較的大規模のところだったりとか、ある程度テレワークで仕事の個人発注だとか個人事業主の方に発注した経験がある会社であれば、こういったリクエストというのは別に不思議ではないので。その根拠も言って下さい。根拠もちゃんとご説明をして下さい。大体3分の1ぐらいが経費にあたるからという感じで。
最後のケースです。納品をして数か月経つのにまだ入金がない、こちらから聞いていいんでしょうか、というのがあります。うちの会社も、5件ぐらいやはり倒産したケースもあります。相手方が倒産してしまってお金をとれなかったというケースがあります。 倒産してどういうケースでお金が取れないかというと、指定日にお金が入ってないというのに気がつくのが遅かったケースです。用は、指定の日にきちんとお金が入っているかどうかを自分で通帳記帳したり、インターネットバンクであれば確認すればいいんです。 用は、気がついたのが遅いということは、手当てできる手段が少ないということなんです。取りにいきたくても、なかなか倒産した会社のお金の回収をした経験がある方は多分少ないと思うのですが、やばいぞと思ったらみんなその会社に行ってなんかお金に変わるようなものをとってこようという風にしますよね。 映画なんかでもそういうシーン見てると思いますが同じです。個人事業主でやられる場合には、数か月入金がないのはとてもあぶないです。
こういう会社が半年後に会社の名前を変えてまたこの手の詐欺まがいな事をやっています。残念ながらこういうのはまだ取り締まれないのです。確固たる証拠があればですけれども、取り締まる消費庁もあるのはありますけれども、よっぽど悪質なケースでなければ、何より日本て訴えないと、原告主義なんです。訴えないとそういう会社って罰せられないんです。誰かが声を上げないと罰せられなくて、大体いやらしいんです、くすねてる金額が。 5千円とか1万円とかならいいやと思ってしまうではないですか。だからこの手の会社はずっとダニのように生き続けているんです。 ですから、そうならないために、電話を1本するだけで、例えば消費者センターの方に問い合わせをしますよというだけでも、根本的な解決にはなりませんが、少なくとも自分の分は払ってもらえます。なぜならそんなことされたら嫌だから。なので、せめて自分の分だけでもやはり確実に確保するために、まずは請求日に入っているかどうかを確認して下さい。一番いいのは請求日の前日か前々日ぐらいに、もっと言うと請求書を送った段階でありがとうございますと共に入金の日を確認するんです。来月の20日ということで、ご入金の日時に間違いはございませんか、ということを聞くんです。例えば20日が土曜日や日曜日であったら、念のためなんですけれども今回は週末になりますが、御社の場合は祝日や休みの場合は前に振り込まれますか、それとも後になりますかということを聞いておくんです。例えば後になりますといったらその翌日月曜日に行って、入っているかどうかを確認して、念のためではございますがちょっと入金の確認が出来ないんですけれども、請求書正しく届いておりましたでしょうか、という風にいっていくとそれでいつになりますか、いつ入金されるかという日時を聞いて下さい。なんか嫌だなと思ったら、それを録音しておいて下さい。録音も一応暫時的な措置ではありますが、裁判の際に相手が言ったと、できればどこの部署のなにがしであるという住所、名前まで録っておいて下さい。ここまで持っているよということになればかなりのプレッシャーになります。 そうやって自分をプロテクトしていくという技を覚えていただくといいかなと思います。
最後に
ということで大体お時間になりましたが、全部通して何かご質問はいかがですか?
テレワークで働いていく時、用は今言ったような面倒くさいことも、面倒くさいと思われるか、それを面白そうだと思うかどうかはわかりませんが、こういうことも全部自己責任であると。自分で引き受けながら、自分で小さいかもしれないけれども、船をこぎ出していくというのが、テレワーク、在宅で個人事業主で働くということなんです。 これが、個人事業主というのが組織化して合同会社でもいいです、株式会社でもいいし、もちろんNPOみたいな形でもいいと思います。そんな風に誰かとチームでやると、 1人では1人分の仕事しかできなくても、3人になると10人力の仕事が出来るようになります。そうやって、日本の会社というのは成長してきたんです。
ですから、日本の会社に勤めている人たちが皆指示待ちで、皆言われたことしか出来なければ、3人集まったって3人力の仕事しか出来ない。
だけれども、テレワークという自分で考えて働く働き方を選んだ私たちは、例えばそれが3人集まれば10人力、20人力の仕事が出来るくらい、仕事、働くということを、非常にクリエイティブでワクワクした楽しいものに出来る人だと思うんです。それは別に四国に居ようが沖縄に居ようが北海道に居ようが南極に居ようが関係ない。テレワークというパソコンとインターネットさえあれば、そして自分が働いて社会や世の中のために役に立ちたいという気持ちさえあれば、いつだってどこだって何歳からだって始められる働き方だなと私は思ってます。この働き方まだまだ少ないです。日本の中では協調性とか皆と同じとか普通にという文化の中で生きてきましたが、もう新しい時代に入って、2000年も十数年経ちました。21世紀型のこれからの働き方の中で、ぜひ皆さんテレワークという、この新しいツールを使って新しい働き方というものを男性女性関わりなく作っていけたらいいかなと思っております。
ということで、ご質問は特に出ないようでございます。
また何かあればFacebookで堤香苗で、今ですね、嘘みたいな詐欺みたいな写真が色っぽいのが出てるんですけれども、キャリアマムというので見ていただけましたら、もうすぐもう少しまともな写真に変えるんですが、少しだけ今夢のような写真が出ておりますが、 Facebookで申請していただいたら嬉しいかなとも思いますし、キャリアマムの方では24時間テレワーク在宅ワークの相談窓口、メールで開いておりますので、どうぞこちらの方もご利用されたり、何よりここにこんな素敵なセンターがあるわけですから、是非是非みなさんこちらのテレワークセンターをご活用されて、是非地元でテレワークでしっかりと自分らしい働き方を実現していただいたらと思います。 どうも、ご静聴ありがとうございました。